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大道はたとえば水の如く、善く世の中を潤沢して滞らざる物なり、さる尊き大道も書に筆して書物となす時は、世の中を潤沢する事なく、世の中の用に立つ事なし、たとえば水の氷たるが如し。

さてこの氷となりたる経書を世上の用に立てんには、胸中の温気を以てよく解して元の水として用いらざれば世の潤沢にはならず、実に無益の物なり。

— 二宮尊徳『夜話』