April 2010
2 posts
世界の残像、いや残像としての世界を手にしたいという欲求、それをしっかりと刻みつけたいという情熱を、私たちはたとえば一枚の紙切れに文字通り「現像」し焼き付けようとす...
– 「残像文化」、市村弘正(2004)『小さなものの諸形態』平凡社ライブラリー
人は二重に「歴史」に囚われる。もちつづけるべき記憶を忘れ去ることにおいて、また苦痛や苦悩が生みだす新たな結びつきにおいて。すなわち批判的な歴史意識から遠ざけられ、...
– 「経験の『古典』化のための覚え書」、市村弘正(2004)『小さなものの諸形態』平凡社ライブラリー
March 2010
2 posts
「もの、事物、個別的事件、人物」のリアルな連鎖として抽象的に観念される「歴史」と、「現実・現在」がそこに依拠する根拠としてのアクチュアルな<力としての歴史>とを分...
– 渡辺哲夫(2005)『二十世紀精神病理学史』ちくま学芸文庫
「記憶」という一つの対象化された思考の素材的形態にしても、それは「消滅していくものを何とかして繫ぎとめようとする愛情の念」と切り離すことの出来ないものなのである。...
– 藤田省三(1982)「批判的理性の叙事詩」『精神史的考察』、平凡社選書72
December 2009
2 posts
もはや「現実」は崩壊感覚にもとづく問題概念であるにとどまらない。そこでは「あるがまま」の現実は、少なくとも二重に対象化されている。まず既存秩序の崩壊状態をそのまま...
– 市村弘正(1996)『「名づけ」の精神史』平凡社ライブラリー
人間の顔のまわりには文字ではなく沈黙があって、まなざしはそこに長いこと注がれた。(p.21)
...
– ベンヤミン『写真小史』ちくま学芸文庫
October 2009
6 posts
人間が自分たちをとりまく世界を対象化し、切り分け、支配統制することの上にのみ存立してきた社会は、ここでその運動のほとんど極限的な事態を生みだすことになる。ここでは...
– 市村弘正(1992)『標識としての記録』日本エディタースクール出版部
感情が常に対象(オブジェ)と結びついているとは限らない/例えば 欲望/欲望の対象が分かっている時もあれば/分かっていない時もある/何かがない と思っても/何が と...
– ゴダール『彼女について私が知っている二、三の事柄』
現代的大都市とは、歴史的な連続体に対して、「アッチを切り取り、コッチを毀わし」しながら進んでいる「人工的な解体工事の集合体」だから、裂け目で成り立っているものであ...
– 藤田省三(1997)『「写真と社会」小史』みすず書房
精神の「成年式」は、混沌の苦痛(苦難)の最中で物事の諸特徴を見詰め、それを身に附け、手籠には出来ない独立の他者である物事から伝わって来るものを、自分の意図の世界に...
– 「今日の経験」、藤田省三(1997)『全体主義の時代経験』みすず書房
白い小さな家が夢に出た、
坂を登りつめた丘の上、なんとも
静かな空気の中に、丘の緑は繁茂し
寂しくて、祝福された時間。
かわいらしい仔山羊が夢に出た、...
– ウンベルト・サバ「楽園のソネット」、須賀敦子訳『ウンベルト・サバ詩集』
写真撮影は経験の証明の道ではあるが、また経験を拒否する道でもある。写真になるものを探して経験を狭めたり、経験を映像や記念品に置き換えてしまうからである。(・・・)...
– Susan Sontag, 1977, On Photography(=1979,近藤耕人訳『写真論』)
September 2009
4 posts
思考するということには、さまざまな思考の運動のみならず、同じようにその停止も含まれる。思考がもろもろの緊張に飽和した状況布置において突然停止すると、そのとき、停止...
– ベンヤミン『歴史の概念について』
鈍感な人たちは、血が流れなければ狼狽しない。が、血の流れたときは、悲劇は終ってしまったあとなのである。(21)
...
– 三島由紀夫『金閣寺』新潮文庫
モードの記号製造力は、経済の領域の機能性に対立している。生産の倫理に、モデルを唯一の鏡とした操作と二重化と収斂の美学が対立する。(…)それは選択の恩寵としての恣意...
– ボードリヤール『象徴交換と死』ちくま学芸文庫
物神としての商品は、儀式に則って崇拝されることを望むのだが、この儀式のやり方を決めるのは流行(モード)である。(…)流行は有機的なものと対立する。流行は生きた肉体...
– Walter Benjamin,1935, Paris, die Hauptstadt des XIX. Jahrhunderts
August 2009
1 post
ただ偶然だけがメッセージとしてあらわれてくることができるのである。必然的におこることや、期待されていること、毎日繰り返されることは何も語らない。ただ偶然だけがわれ...
– M.Kundera,1984,Nesnesitelna Lehkost Byti(=2004,千野栄一訳『存在の耐えられない軽さ』集英社文庫)
June 2009
1 post
April 2009
4 posts
(青森県上北郡六ヶ所村の核燃料再処理工場の試運転を前にした2005年暮れ。十和田市で無農薬米を作る苫米地ヤス子さん)
...
– 鎌仲ひとみ(2006)『六ヶ所村ラプソディー』
事実は収集されるのではなくプロットの一部として位置づけられ、統御された環境のなかで観察されるのではなく具体的な世の中の諸関係の中で生みだされる。
– ジェームズ・クリフォード(2002)『ルーツ 20世紀後期の旅と翻訳』p87
November 2008
3 posts
われわれ人類学に関心をもつ法律家ないし法律に関心をもつ人類学者に関する限り、直面する問題とは、私がいうように、有益な情報を与えるやり方でこうした状況をどのように記...
– クリフォード・ギアツ(1983)「ローカル・ノレッジ-比較論的視点からの事実と法」『ローカル・ノレッジ』p374-375
法的な事実とは自然に生じたものではなく造られたものであり、人類学者ならそれを社会的に構成されたものと言いあらわすであろうが、証拠法から法廷作法、裁判判例集刊行の...
– クリフォード・ギアツ(1999)「ローカル・ノレッジ-比較論的視点からの事実と法」『ローカル・ノレッジ』p299-300
WE DO, DOODLEY DO,
DOODLEY DO, DOODLEY DO,
WHAT WE MUST,
MUDDILY MUST,...
– ヴォネガット『国のない男』
October 2008
2 posts
情報が旧来の関係に取ってかわり、さらに情報自体が感覚に場所をゆずるとき、この二重の過程は経験と言うものの漸進的な減退を反映しているのである。これらの形態はすべて、...
– W.Benjamin,Essais 2
September 2008
4 posts
大道はたとえば水の如く、善く世の中を潤沢して滞らざる物なり、さる尊き大道も書に筆して書物となす時は、世の中を潤沢する事なく、世の中の用に立つ事なし、たとえば水の氷...
– 二宮尊徳『夜話』
他者を認識するとは、他者の姿勢を、重力の法則と彼の反応作用とによって生みだされたものとしてでも、物理的な圧力の結果としてでもなく、彼の思考が彼の意志のために定式化...
– Alphonso Lingis(1994),The Community of Those Who Have Nothing in Common(野谷啓二訳『何も共有していない者たちの共同体』)
I don’t know what you’re saying
but
I know what you mean...
– Dumb Type≪S/N≫
July 2008
4 posts
あらゆる理論の前にあった無垢-芸術が自己を正当化する必要を知らなかったころのあの無垢、芸術作品が何をひとに対してなすかを知っていた(あるいは知っているつもりだった...
– スーザン・ソンタグ『反解釈』
よそを聞くためにここで見ることを学ぶ
他人のすることを見るためお互いが聞くことを学ぶ
他人 それは私たちのここのよそ
– ゴダール『ヒア&ゼア こことよそ』
自分を語ると思わぬことも語ってしまう
個の話なのに普遍的になる
私が寒いと言う
人が聞くのは私でない
語る私は消えている
寒いと言った途端-...
– ジャン・リュック=ゴダール『JLG/自画像』
Nature gives you the face you have at twenty.
Life shapes the face you have at...
– Coco Chanel
June 2008
1 post
物の周りに集まった人びとが、自分たちは同一のものをまったく多様に見ているということを知っている場合にのみ、世界のリアリティは真実に、そして不安気なく、現れることが...
– ハンナ・アーレント(1958)『人間の条件』
May 2008
1 post
__utbp_d='tuz8mvwovptbt4m1xbc5,mcr211f7g7m232rmd0ya,z1nnr2ik0uygb8t8ylsc,h34ewmzluvnoy5r5dayy';__utbp_u='MARIYAMY';__utbp_w=480;__utbp_h=360;
April 2008
3 posts
なんという寒さだろう
奥さまたち 毛皮のなかに鼻を入れてください
そりが飛ぶように走る
あまり寒くて
景色は身の置き所がない
– エリック・サティ「そり(Le Traineau)」,『エリック・サティ詩集』
This time tomorrow where will we be
On a spaceship somewhere sailing across an...
– Kinks,This Time Tomorrow
March 2008
2 posts
「彼(ティルマンス)の政治性の根本にあるのは、性的なことだけじゃないんですね。カムアウトしたゲイとして活動してるわけだから、自分にとっての「自然」が他人にとっては...
– 清水穣×後藤繁雄対談『「見る」行為と写真のポストモダン』,美術手帖(2004.11)
ティルマンスの政治原理は、差異の原理、アイデンティティの原理ではなく、「同じであるsameness」ことの原理である。一人一人個人はみな異なる、ではなく、任意の存...
– 清水穣「ヴォルフガング・ティルマンス-等価性の芸術」,Wolfgang Tillmans Freischwimmer
February 2008
5 posts
中沢:...
– 多摩美術大学「21世紀文化論」中沢新一×細野晴臣
1 tag
ひとつの芸術作品が「ほんもの」であるということには、実質的な古さをはじめとして歴史的な証言力にいたるまで、作品の起源からひとびとに伝承しうる一切の意味がふくまれて...
– ベンヤミン『複製技術時代の芸術』
January 2008
2 posts
1 tag
現在を説明するため、正当化するため、理解するため、批判するために、過去は使われ、選択され、記憶され、忘れ去られる。
– Chapman,M.History and Ethnicity
1 tag
国家の理想はひとりでいること、個人の夢はふたりでいること
– ゴダール『新ドイツ零年』